原始仏教( ブッダの教え)の要旨

原始仏教( ブッダの教え)の要旨


「 自分こそ自分の主である」


「 自己をととのえたならば得がたき 主 を 得る」


「 人は他人を浄めることができない」


全ての権威に頼らず自ら確かめよ。

実践せよ。


すべてのものは変滅している。


あらゆるものにとらわれるな。執着するな。 子にも、 財 にも、信仰にも、見解にも。


「 修行僧たちよ、 苦しみと 苦しみの止滅だけを教えるのである」


「 依りかかることのない人は 理法を知ってこだわりがないのである。 かれには、 生存のための妄執も 生存の断滅のための 妄執も存在しない」


附記

ブッダの思想を勉強しだしてずいぶんになるけれど いつかは卒業したい。 なんとなれば全ては川を渡るための筏(いかだ)に過ぎないからである。 川を渡ればもはや筏は必要がない。 ブッダの教えも縛りであってはならない。

現実にはわき起こる欲念に負けてしまうことがしばしばあり、 これで良いのかとも思う。

残された時間はあまりない。 まあ夢の途中でも良いかと思うが。


生きるということは自分との戦いなのである。


             サーヴァカ

ブラフマンとアートマン

ブラフマンとアートマン   

( ウィキペディアより) 



ブラフマン( 梵)・・・ 宇宙の根本原理。 宇宙の全てを司る。


アートマン(我)・・・ 個人を支配する原理。「 霊魂」、「 自我」「 人格」


梵我一如( ぼんがいちにょ)・・・ 梵と我が 同一であること。


宇宙の全てを司る ブラフマンは 不滅のものであり、 それとアートマンが同一であるなら、当然にアートマンも不滅のものである。


ブラフマンとアートマンが同一であることを知ることにより永遠の至福に到達しようとする思想。 古代インドにおけるヴェーダの究極の悟りとされる。解脱という。


個人の肉体が死を迎えても、アートマンは永久に存続するということであり、またアートマンが死後に新しい肉体を得る輪廻の根拠でもある。


ヴェーダ・・・ 紀元前1000年から紀元前500年頃にインドで編纂(へんさん)された一連の宗教文章の総称。

ヴェーダは「 知識」の意。 バラモン教とヒンドゥー教の聖典である。



附記) ゴータマ仏陀もこの思想を土台として持論を展開している。 世界を見るとき自己とそれ以外の対象世界とに分けて考えるのは一般的なことと理解します。


          サーヴァカ

無我(非我)に ついての考察

無我(非我) についての考察 


主体と客体の同一性という言葉を聞いて無我について考えてみた。


① 水が大量にある。 その一部が氷点下となった時に 氷ができる。 この時、固体と液体の境界が認識される。 固体も液体も成分は同じである。


② 台風について考えてみる。 台風は何かというと水と空気である。 その時の態様をとらえて、台風というものを客体化する。 その方がとらえやすいからである。


③ 我々の体について考えてみる。 我々は 身体を外界と隔絶された一つのものと認識する。 それはいくつかの分子構成物質、 百いくつかの化学物質 )かたまりである。

我々は自分の体があると思っているが 、それは素粒子の一つの態様と見ることもできる。


氷に意志と呼ばれるものが宿れば生物と呼ばれるようになる。


全てのものは素粒子の存在状態であって、 外界と自分との境目などないと見ることもできる。 私は私であるというのはそう考えた方が便利だからでだろう。

氷が私は氷と主張したところで 今少し硬いだけで 温度が上がればただの水である。


自我をなくすとは、 自分は万物の中の一態様であると自覚することではないだろうか。



「 一切の事物は我ならざるものである」( 諸法非我) と 明らかな知恵を持って観る時に人は苦しみから遠ざかり離れる。 これこそが人は清らかになる道である。

         ダンマパダ279

注)

諸法非我・・・ 中村氏解説

「 ブッダは 自己にあらざるものを自己 とみなすことによって苦しみが生ずると説きました、 つまりブッダの言わんとするところはまず。 自己にあらざるものを自己の所有とみなすこと、 ふたつには自己には無常不変の実体があるとみなすこと、 三つには自己の本質があるとみなすこと、これらを否定することが非我の内容であると説きます。」


中村氏解説を言い換えてみると、

非我とは、 まず自己にあらざるものは自己の所有ではない。 二つには自己には無常不変の実体はない。 三つには自己の本質というものはない。 このように理解する者は苦しみから遠ざかり離れる。


追記

いわんとするところは、我執を 打ち破って 真実の アートマン 、真実の 自己 を 実現 せよということらしいです。

           サーヴァカ