かたちと心( 唯物論と唯心論)

かたちと心   


唯心論

  心を離れて物質はなく、 外界のすべての現象は心の現れで、 心が根本的実在であるとする考え。


唯物論

  物質を終局の実在とし、 外界のすべての現象は物質の作用に基づき、 精神のはたらきもまたその現れであるとする考え。

           (新字源による)


枯葉(かれは)が宙を舞う

蝶(ちょう)がひらひらと飛ぶ

現象としては外見上非常に似ている。 心が精神活動の根本であるとすれば、 蝶は心の作用により宙を飛ぶ。 枯葉は生物ではないから、 それは単なる物理的現象であると人は言う。 蝶は羽を動かすという意思により枯葉のように宙を舞う。 意志とは何であるか。 作用を引き起こす意識である。

ビッグバン説によれば( 我々にとっては) 何もないところ( 仏教では空、 老子は虚無という)から140 億年前 に 宇宙の大膨張が始まった。 地球は46億年前に誕生し、 約40億年前に生物の元となるものが生まれ始めた。 物質が先であるかに見える。 一方、 生物の場合、 単細胞から多細胞へと連続的な進化の末に 現在の我々や他の生物があるわけだが、その 根底に、 継続的生命の意思があるとしか思えない。


物質の存在とは何であるか

心の存在とは何であるか

物質と心とは別物であるか

ゴッドが創造主であるとすれば、 意志が先であると言えよう。

現象的に見れば、 物質がまずあり、 心が付随的に生じたといえよう。

法のみが常住で あるとすれば、 法に従って心も物質も生まれたのである。

心と物質は別物であると区別しがちだが、 存在( 法の実現)に 多様性があり、 心はそれを認識する力があるという、 それだけのことではないだろうか。 不思議なことではあるが・・・

             サーヴァカ

×

非ログインユーザーとして返信する